【屏東(台湾南部)=比嘉清太】台湾の馬英九(マーインジウ)総統は10月31日、台湾南部・屏東の空軍基地で、米国から購入したP3C対潜哨戒機の納入式典に出席した。
台湾軍は旧式機を順次更新し、2015年までに全12機のP3Cを配備する計画だ。馬氏は式典で、「(中国)大陸との関係は改善したが、(台湾への武力行使を放棄しない)中国の軍事戦略は何ら変わっていない」と述べ、対中防衛を強化する姿勢をアピールした。
P3Cは、台湾軍が現在保有する対潜哨戒機「S2T」に比べ、航続距離は6倍以上の5000キロ超で、探知能力も格段に向上。台湾が実効支配する南シナ海の太平島の周辺もカバーできる。中国軍は有事の際に、潜水艦を投入して台湾への海上輸送ルートを遮断する戦略を立てているとされ、台湾にとって対潜哨戒能力の増強は1990年代からの課題だった。
YOMIURI ONLINE: 2013年10月31日20時30分
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20131031-OYT1T00987.htm
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